USMLEの必要スコア、合格とは
勉強、臨床や研究等に多忙な医師、医学部生がどこまでUSMLEに労力を割くべきかは、合理的に考えなければならない。
米国不人気科へのフェローレベルからの留学である場合、
スコアによって就職が左右される可能性は低いため、
合格最低点以上のスコアに費やす時間は次の試験に向けた方が有効的である。一方で、レジデントからの米国臨床留学を目指すときは、高いスコアが必須となる。
過去のUSMLE 試験結果を基にした分析
2018年冬時点での試験情報の分析を行ってみた。
USMLEによる合格最低点 2018年冬時点
Step 1: 194
Step 2 CK: 209
Step 3: 196
USMLEによる受験者の平均点と標準偏差
First Takers from US/Canadian medical schools
Calendar Year Mean (SD)
2015 229 (20)
2016 228 (21)
2017 229 (20)
Step 2 Clinical Knowledge
Academic Year Mean (SD)
2014-2015 240 (18)
2015-2016 242 (17)
2016-2017 242 (17)
Step 3
Calendar Year Mean (SD)
2015 225 (16)
2016 225 (15)
2017 226 (15)
STEP2 CK の2017/2018 は243 (17)となっている。 このデータを元に計算すると、
STEP 2 CK、STEP 3では下位2.5%以上であれば合格ラインとなる。 STEP 1は下位4%以上が合格ラインである。
ちなみにストレートに米国医学部からではない受験者の点数はSTEP 1、2でそれぞれ約5点、10点低いようなので(*)およそ同じような標準偏差を前提にすると、それぞれ下位6%、下位8%程度が合格ラインとなる。
USMLE合格最低点のまとめ
受験者の中で下位数パーセントに入れば、USMLE合格は見込める。
効率的な時間配分の参考になれば幸いである。
2 Replies to “USMLEの合格最低点を分析する”