卵胞期では卵胞よりエストロゲンが産生されている。
排卵後の卵胞は黄体に変化しプロゲステロンとエストロゲンを産生するようになる。
黄体は14日(±2日間)で白体へと変性し、黄体が存続する期間は黄体期とされ、その間、エストロゲン、プロゲステロンは高値を示す。
エストロゲン
卵胞の顆粒膜細胞で作られるエストロゲンは、卵胞が発育するに従い血中濃度も上昇する。
排卵によって一時的に低下はするが、黄体で産生され始めるに従い再度上昇し、黄体変性後低下する。
プロゲステロン
プロゲステロンは主に黄体で産生されるため、黄体期に血中濃度の上昇を認める。
プロゲステロンには熱産生作用があるため、黄体期は高温期となる。
LH
卵胞期に分泌されたエストロゲンが、視床下部からのパルス状のGnRH分泌の頻度を上昇させるためにLHサージが起こると考えられている。排卵はLHサージより約40時間後に生じる。
FSH
上述のLHの機序と同じように、GnRH分泌の頻度の上昇により、FSHの分泌が促される。
卵胞期が進むにつれて卵巣よりインヒビン分泌が増えFSHに対しnegative feedbackがかかり、血中濃度が低下する。